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加藤泉の作品(大幅改稿/読みやすく改稿1/加筆3) [日本アーティスト序論]

20040910151108.jpg

加藤泉の作品の芸術分析です。
「芸術分析」という言い方は、「精神分析」という言い方を下敷きにしています。
私自身が、下敷きにしているのが、フロイト/ラカンの精神分析理論だからです。
とは言っても《超1流》から《41流》までの42段階の『アートの格付け』など、
《言語判定法》という彦坂尚嘉流の方法を使った、主観批評分析です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《想像界》の眼で《8流》
《象徴界》の眼で《8流》
《現実界》の眼で《8流》

《8流》というのは、信仰領域です。
つまり、この加藤泉の作品を素晴らしいと信じれば、
素晴らしいということになるという、
新興宗教のような領域で、この作品は作られています。

彦坂尚嘉の『アートの格付け』では、《1流》というのは社会的理性領域ですが、
加藤泉の作品は、社会的理性領域では作られていないと言う意味です。

《2流》というのは技術領域、
《3流》というのはポップ/コミュニケーション領域です。
《4流》は不条理領域(サルトルの『嘔吐』という小説のような世界)、
《5流》は優良品領域(ちょっと良いね、という感じ)、
《6流》は自然領域、
《7流》は、ビジネス領域で、
《8流》が信仰領域です。

そういう中で、加藤泉の作品は、
《8流》の新興領域で作られているのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

作品的には
《想像界》では、デザインワークです。
《象徴界》でも、デザインワークです。
《現実界》では、真性の芸術と言えます。

彦坂尚嘉が芸術としているのは、
非実体的で、非合法的で、
《退化性》のあるものとして定義しています。




さて、そうした3界に文節化して分析すると、
加藤泉の作品は、《現実界》だけで、
真性の芸術であるという事になります。

デザインワークというのは、
正確には《デザイン的エンターテイメント》という言い方になります。
芸術と、エンターテイメントを、対でとらえる視点で、
分析していますが、
詳しくは、前のブログの山口百恵の所で書いたと思います。
分かりやすく伝える為に、この加藤泉の作品では、
デザインワークという用語に簡略化して使います。

つまり、加藤泉の作品は、
2/3は、デザインワーク出来ています。
1/3だけが芸術であって、
それも《現実界》だけで、芸術なのです。

情報化社会の芸術は、《現実界》を重視している故に、
加藤泉の《8流》作品は、
評価されていると、私は判断するのです。


01.jpg

こういう木彫立体を見ると、良くできているとは思うのですが、
独創的で、見た事のないものというものではなくて、
アフリカの黒人彫刻など、
どこかで見た事のあるものの
模倣の連鎖の中で作られているように見えます。

アフリカ彫刻と比較してみましょう。

加藤泉アフリカ.jpg
アフリカ彫刻です。

《想像界》の眼で《6流》で、工芸。
《象徴界》の眼で《6流》で、工芸。
《現実界》の眼で《6流》で、真性の芸術。

アフリカ彫刻は《6流》であるのに対して、
加藤泉は《8流》で落ちるのですが、
両方とも《現実界》で真性の芸術であるのは、
同じなのです。


伝統の中で考えると、木喰ですね。

db_wood-sculpture-4-book10.jpg

木喰の格付けです。
《想像界》の眼で《6流》で、工芸仕事。
《象徴界》の眼で《6流》で、工芸仕事。
《現実界》の眼で《6流》で、真性の芸術。

木喰は《6流》であるのに対して、
加藤泉は《8流》で落ちるのですが、
両方とも《現実界》で真性の芸術であるのは、
同じなのです。



《模倣の連鎖》の文化システムの中でつくられる芸術を、
《ローアート=民衆芸術》と呼びますが、
加藤泉の作品は、
自立した個人精神の独創で作られる《ハイアート=高級芸術》ではなくて、
民衆芸術のメカニズムのような《ローアート=民衆芸術》です。

模倣というよりも連想的に、
どうしてもゲオルクバゼリッツを思い出します。

以下3点はゲオルクバゼリッツの木彫です。

093s_sonderling300.jpg
GMA 3530.jpg
g1.jpg

ゲオルクバゼリッツの木彫の芸術分析です。

《想像界》の眼で《8流》
《象徴界》の眼で《8流》
《現実界》の眼で《超1流》

バゼリッツの場合には、
《超1流》性があるのです。
《超1流》というのは、《1流》の社会的理性領域を超えた精神性を示すものです。
そしてバゼリッツは《ハイアート=高級芸術》です。

そういう精神の超越性というものが、
バゼリッツの作品にはありますが、
加藤泉の作品にはありません。

バゼリッツの作品は、
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界で、
《非実体性》《非-合法性》《退化性》があって、真性の芸術です。

加藤泉の木彫が、《現実界》で《8流》、
そして《現実界》だけで真性の芸術、
しかし《ローアート=民衆芸術》であるのに対して、
ゲオルクバゼリッツの木彫の方が、
《超1流》性もあるし、
3界で真性の芸術ですし、
《ハイアート=高級芸術》であって、
格段に優れているのです。
加藤泉は、落ちるのです。

加藤バセリッツ.jpg

g1のコピー.jpg
《8流》                《超1流》
《想像界》でデザイン。         《想像界》で真性の芸術。
《象徴界》でデザイン。         《象徴界》で真性の芸術。
《現実界》でのみ真性の芸術       《現実界》で真性の芸術。
《ローアート=民衆芸術》        《ハイアート=高級芸術》

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 

02-1.jpg

加藤泉の絵画の芸術分析です。

《想像界》の眼で《8流》で、デザインワーク。
《象徴界》の眼で《8流》で、デザインワーク。
《現実界》の眼で《8流》で、真性の芸術。
《ローアート=民衆芸術》


【つづきは、下記をクリックしてください】

作品的には《想像界》《象徴界》では芸術ではないですが、
《現実界》では、《非実体性》《非-合法性》《退化性》があって、
真性の芸術と評価で来ます。

20050124225308.jpg
20050124225331.jpg

加藤泉の絵画については、次の様な感想がありました。

さて数年前から加藤の絵が変わり始めた。誰かが「キャラが立った」と言ったが、ちょっと気味が悪いような現在の絵になってきた。マルレーネ・デュマスに近い世界の作品になって、そして昨年一挙に沸騰した。

以下の3点はデュマスの作品です。

2608b.jpg

dumas07a.jpg

MARLNE_DUMAS_SKULL-726035.jpg
デュマスの作品の芸術分析です。
《想像界》の眼で《8流》で、真性の芸術。
《象徴界》の眼で《超1流》〜《41流》の重層的表現で、真性の芸術。
《現実界》の眼で《1流》、真性の芸術。
《ハイアート=高級芸術》

デュマスの作品は、《象徴界》と《現実界》の作品であったのですね。


さてここで、デュマスと加藤泉を比較してみます。

artwork_images_423878442_332500_marlene-dumasのコピー.jpg

MARLNE_DUMAS_SKULL-726035のコピー.jpg

×《想像界》の眼で《8流》で、  《想像界》の眼で《8流》で真性の芸術。
       デザインワーク。
×《象徴界》の眼で《8流》で、  《象徴界》の眼で《超1流》〜《41流》
       デザインワーク。       の重層的表現で、真性の芸術。
《現実界》の眼で《8流》で、  ◎《現実界》の眼で《1流》、真性の芸術。
         真性の芸術。
×《ローアート=民衆芸術》    ◎《ハイアート=高級芸術》

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こうして、見て来て分かる様に、
加藤泉の絵画作品は、《想像界》と《象徴界》では、
デザインワークなのです。
そして《ローアート=民衆芸術》です。

しかし《現実界》では《8流》ではあるにしろ、真性の芸術であります。
それは評価できるのです。

同時に2/3はデザインワークであるからこそ、
そして《ローアート=民衆芸術》であるからこそ、
日本では、逆に受けるのではないでしょうか?
日本の観客ととは貴族ではなくて、
民衆の国なのです。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
アーティストの顔です。

まず、バゼリッツを見ておきましょう。

610x.jpg

まず、やさしい、理性的な顔であるのに、驚きますね。
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界の精神性のある顔で、
人格的に成長していて、まともな人間の成人の透明な精神を持っている人です。

《想像界》で《8流》。
《象徴界》で《8流》。
《現実界》で《超1流》の人です。

基本は信仰の人なのですね。
宗教観を聞いてみたいですね。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

つづいてデュマスです。

2491.jpg
marlene_dumas_2.jpg

この人も、まともな顔をしていますね。
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界のある顔で、
成人の大人として精神が健全に成長している顔です。

《想像界》で《8流》
《象徴界》で《超1流》から《41流》までの重層的人格。
《現実界》で《超1流》です。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

さて加藤泉の顔です。

kato-izumi.jpg
art0803201424006-p2.jpg

加藤泉の顔です。
《ローアート=民衆芸術》を作っているという事で、
予想の着く事でしたが、精神が《想像界》で止まっていて、
《象徴界》や《現実界》という3界までの成長を遂げていません。

《想像界》の眼で《8流》
《象徴界》の眼で《8流》
《現実界》の眼で《8流》

典型的なに信仰者の顔です。
たぶん、ご自分の作品を信じているのだと思います。

この3人の顔を見比べてみます。

加藤バゼリッツデュマス.jpg

精神の強さで、見比べてみてください。
精神の透徹性が、デュマスやバゼリッツには感じられますが、
加藤泉にはありません。

《想像界》は3人とも《8流》で、同じ信仰の人というものです。

《象徴界》では、デュマスが、
《超1流》から《41流》までの重層的人格を持っていて、
圧倒的な優越性を持っています。

《現実界》では、
バゼリッツも、デュマスも《超1流》で、同じです。

こういう比較は、
残酷ではありますが、
しかし、芸術というのは精神が重要であり、意識の広さと深さが重要なのです。

自分の精神そのものを、
いかにして成長させて行くのかが、
アーティストであることにおいて、重要な事なのです。

加藤泉氏の、奮闘努力による成長を望みます。


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コメント 6

丈

加藤泉は彼の世代ではオーソドックスな「絵画」の魅力を最も体現している一人でありますが、世界水準ではなかなか厳しいようですね。
「クールジャパン」とおだてられていい気分になっている場合ではないようです。
by 丈 (2008-08-10 11:59) 

丈


「精神の修練」を含めた個人の質の向上は現在のこの国で如何に可能か、という問題でもあるのでしょうか。
「受験勉強」のように所与のフィールドで鎬を削るだけでは十分でないのは確かだと思えます。
by (2008-08-10 12:20) 

ヒコ

丈さん、ありがとうございます。
根本にあるのは、《想像界》の精神だけで、芸術がつくりえるのか? という問題ではあります。
加藤泉で良いのであると言う、判断はあるとは思いますが、私の眼からは、物足りないものなのです。
by ヒコ (2008-08-10 13:04) 

由

不思議なものですね。並べて見ると全く違う次元のものに見えます。

自分の精神そのものを、
いかにして成長させて行くのかが、
アーティストであることにおいて、重要な事なのです。

と、ありましたが。全くもって、同感です。
本人が理解できていないまま哀しみを撒き散らされると、見ている側は罪悪感を感じます。
自分に優しく人に厳しい人間が作るものには限界があるように感じました。

人の精神性は顔に出ますね。
by 由 (2010-04-19 18:11) 

人

どれだけ知識を持っているか、
柔軟でいて自分を貫き通す意思、それでいて頑固にならない。
人には、その人にしかない良さを持っている。
それを作品にして理解してくれる人数で決まる。
そもそも場が違うので、比較する事こそ愚の骨頂である。
by 人 (2010-06-11 16:06) 

Radikerype

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